屋内油タンク配管(3)

1.適用範囲:屋内油タンクでサービスタンクと主タンクが同一レベルかサービスタンクが上にある場合。

2.仕様及び施工法

図1 屋内油タンク

3.注意事項
1)タンク:板厚は3.2mm以上の鋼板を使用し、外面さび止め塗装を行う。
2)マンホール:主タンク・・・マンホール口径は450以上とする。又、ふたは耐油パッキンを挿入した気密構造とする。サービスタンク・・・気密構造とすると共に通気管高さの1.5倍の水頭圧で漏れない構造とする。
3)油量計:フロート式、圧力式、エアパージ式等で気密性のあるものを選定する。主タンクにはガラスゲージ式は使用してはならない。
4)弁の材質:仕切弁、逆止弁、自動弁の材質はすべて鋳鋼製とする。ただし、少量危険物又は容量がそれ以下の設備に使用する弁は黄鋼製を使用して良い。
5)可とう継手(FJ):ステンレスベローズ形として標準的な長さは下記による。
呼び径50mm未満-長さ500mm、50-800、100-1,300
6)換気:甲種危険(物(灯油、軽油)の場合強制排気とし、室換気回数は20回/Hr以上とする。又、乙種危険物(重油)の場合、強制排気又は自然排気とする。
7)排気口 ・ 給気口の位置:排気口は為桝の上部に設ける。又、タンク室の給気口は排気口と相対する壁面敷居、防油堤の上部に設ける。
8)感知装置:注油口付近には油量を感知することが出来る自動式警報装置、遠隔式計量装置又は専用インターホンを設ける。
9)サービスタンクの防油堤:サービスタンクの油量の110%以上を受けられる容量とする。
10)油配管:エア溜まりをおこさない配管形態とする。(特に鳥居配管を避ける)
11)その他:危険物の貯蔵及び取扱い施設の設置に関して所轄官庁と打合せる。

4.関連資料
建基令第116条1項、第130条の9項  消防法 消施令 消危規第12条2項

■JWW-CADファイル.zip(17.71 KB)

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