埋設配管の根切り埋戻し(1)

1.適用範囲:排水・給水・ガス等の埋設配管の場合。
:管材は鋼管・VP・ヒューム管・鋳鉄管等を使用する場合。
2.仕様及び施工法
1)根切り
(1) 根切りに際しては、土砂が崩壊したり、周囲の地盤が変形しないように適切な法付けをつけるか、山止めを設ける。根切りの場所の近くに崩壊や破損の危険がある工作物等がある場合は、十分な養生と作業に特別な注意が必要である。
(2) 床付け面は地中埋設配管の勾配を正確に保持し、なるべく掘りすぎないよう根切り底の締固めを十分に行う。雨水・侵入水・湧水等は床付け面を乱すおそれがある為適切な処置を講ずる。寒冷気候下での根切りは、床付け面が凍結しないよう養生を必要とする場合がある。
2)根切りの形状と寸法
(1) 法付き掘さく
(2) 垂直掘さく(注:矢板の場合 Bは矢板の内面間隔とする。)
表1 寸法表
3.山止め・支保工
1)山止め・支保工は、諸調査資料等をもとに組立図を作成し、組立図にしたがって施工しなければならない。組立図は矢板・杭・腹起し・切張り等の部材の配置、寸法、材質並びに取付けの順序を明記するものとする。
2)矢板は垂直に打ちこみ、矢板と掘削背面の土との間に隙間があってはならない。隙間がある場合は、裏込めし直ちに隙間のないように固定する。
3)腹起しは水平に取付、切張りは水平かつ腹起しに直角に取付、それらがゆるみ等により、はずれることのないよう受け金物等によって支持する。
4)作業中は矢板の状態を監視し、土止め用部材の変形・緊結部のゆるみ・地盤の沈下等の状態がおきた場合は直ちに適切な処置を講ずる。
5)切張りの盛替えは周囲の地盤をゆるめないような方法によって行う。
6)工事にあたっては、安衛令第6条10号で定める作業主任者(山止め支保工作業主任者)を選任し、その者は土止め、支保工の切張り又は腹起しの取付・取りはずしの作業中の現場に常駐し、作業を直接指導・監督をしなければならない。

 

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