配管の勾配、吊り及び支持(1)

1.一般事項
1)機器廻りの配管は、地震時等に加わる過大な力、機器の震動及び管内の流体の脈震動による力を押さえる為、冷凍機、ポンプ等に接続する呼び径100以上の配管は、床より形鋼で固定する。
2)呼び径80以下の配管、空気調和機及びタンク類の接続は、形鋼振れ止め支持をする。銅管の支持及び固定に鋼製又は鋳鉄製の金物を使用する場合は、ゴムシート、もしくは合成樹脂の絶縁テープ等を介して取付ける。
3)屋上配管の支持は、防水層に支障のないよう施工する。

2.勾配
1)給水管、給湯管、消火管、冷却水管、冷温水配管は、水抜き及び空気抜きが容易に行えるように適当な勾配を付ける。
2)屋内横走り排水管の勾配は、原則として、呼び径75以下は1/50、呼び径75を超えるものは1/100とする。又、通気管は、すべての立て管に向かって上り勾配をとり、いずれも逆勾配又は凸凹部の無いようにする。
3)蒸気管は、原則として先下がり配管で、勾配は1/250とし、逆勾配の1/80とする。又、還水管は、先下がり配管とし、勾配、1/250とする。

3.吊り及び支持
配管の吊り及び支持は、横走り配管にあっては吊り用ボルト吊り及び形鋼振れ止め支持、立て管にあっては形鋼振れ止め支持及び固定として別表1により行うものとする。

4.横走り管の吊り及び振れ止め支持間隔
1)吊り荷重が集中する個所等は確認のうえ、吊り径を選定する。
2)電動弁等の重量物及び可とう性を有する継手を使用する場合は、その直近で吊り、曲部及び分岐箇所は必要に応じて支持する。
3)蒸気管の横走り管を、形鋼振れ止め支持より下方で支持する場合には、ローラ金物等を使用する。

■JWW-CADファイル.zip(5.04 KB)

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