円弧コマンドで、コントロールバーの[基点]を左クリックして、円の基点を変更すると、以下のような作図ができます。
半径が指定されていない場合

- メニューバーから「作図」を選択し、続いて[円弧]コマンドを選択します。
- または、ツールバーの[ 〇 ](円弧コマンド)を選択します。
- 次に、コントロールバーの[基点]を左クリックして、円の基点を変更します。
[外側]を基点にした場合

- [基点]を左クリックすると、[外側]に基点が変更されます。
- 次に、円の始点を右クリック(読取点)すると、円周上点が基点となる円が仮表示されます。
円の始点から終点までが直径

- 続けて、円の終点を右クリック(読取点)すると、円の始点から終点までを直径とする円が作図されます。
[中央]を基点にした場合

- 次に、コントロールバーの[中央]を左クリックすると、[中央]に基点が変更されます。
- そして、円の始点を右クリック(読取点)すると、中心点が基点となる円が仮表示されます。
円の始点から終点までが半径

- 続けて、円の終点を右クリック(読取点)すると、円の始点から終点までを半径とする円が作図されます。
半径が指定されている場合

- 次に、半径が指定されている場合を説明します。
- 円弧コマンドで、半径入力ボックスに半径を入力します。例として[300]と入力しました。
- 続いて、コントロールバーの[基点]を左クリックすると、中心→左上→左中→左下→中下→右下→右中→右上→中上→中心の順に切替えることができます。または、右クリックすると、逆順に切り替わります。
基点は円に外接する正方形の各位置になる

- 上の画像のように、変更できる基点の位置は、円に外接する正方形(楕円の場合は長方形)の各位置になります。
基点を[左・上]にした場合

- 例えば、半径を[500]と入力し、基点を[左・上]にします。
- 続いて、読取点を右クリックすると、上の画像のように半径500mmの外接円が、右斜め下に作図されます。
傾きを指定した場合

- 次の例として、傾きを指定した場合はどのようになるでしょうか。
- 円弧コマンドで、半径[500]を入力し、傾き[30]を入力しました。そして、基点を[左・中]に変更します。
- 続いて、読取点を右クリックすると、右上に30°傾いた円が作図されます。
円弧コマンドで、コントロールバーの[基点]を左クリックして、円の基点を変更して作図する方法は、以上のようになります。
例えば、この操作が必要な場面
- スリーブ・桝・配管・設備記号などで多用するコマンドです。
- 建築図では、各種記号・符号、意匠図などの作図。