1.法的基準
1)密閉式膨張タンク(高温水は除く)を使用する場合は、その系統が、100℃を超えない装置を備えていることを確認する。(例えば、ヘッダに可溶栓2個が付いている等)
2)密閉式膨張タンクは、大部分が第二種圧力容器の適用となる。[気体圧力が0.196MPa(2kg/cm2) 以上で40L 以上のものは第二種圧力容器、ただし届出は不要]
2.施工基準
1)開放式膨張タンク
(1)装置の最高部より、少くても1m以上の高さに設置する。
(2)膨張管を逃し管として使用する場合は、弁を取付ない。その他の場合、弁を取付ける時は常時開表示をしてハンドルを取っておく。
(3)タンクへの給水圧は29.4KPa(0.3kgf/cm2)以上とする。
(4)給水位置は、クロスコネクション防止のために、必ず吐水口空間を設ける。
(5)水面計は、必要に応じ取付ける。
2)膨張管の管径は表1~2とする。
3)密閉式膨張タンク
(1)ボイラの安全装置は、安全弁とする(逃し管だと密閉システムにならない)。
(2)タンクへの配管接続は「システム接続口」だけである。ドレン抜きの配管は不要である。(メーカ名:日立金属)
(3)系内最頂部の圧力が正圧となるように給水圧を決定する。
(4)直接給水とするとクロスコネクションになるので、給水ポンプユニット等を用い、間接給水とする。
■JWW-CADファイル.zip(12.41 KB)
70-ボイラ廻り配管(膨張水タンク)
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