蒸気用鋳鉄製ボイラ(ボイラ廻り配管)

1.法的基準
1)給水装置の給水管には、蒸気ボイラに近接した位置に、給水弁及び逆止弁を取付けること。(ボ構第191条) 表1:給水弁の口径
2)還水管の取付方法:図1のように、蒸気管と還水管の間にバランス管を設け、還水管の一部が破損した時、ボイラ内の缶水が流出するのを防止する(ハートフォード連結法)。(ボ構第191条) 図1:ハートフォドコネクション
3)伝熱面積が12m2以下では給水装置は1個、12m2を超える場合は2個以上設ける。(ボ構第188条)
4)複数のボイラに対するブロー管は、ボイラ毎に個別に取付ける。(ボ構第194条)

2.施工基準
1)蒸気取出し管は、気水分離や熱応力吸収の為、図2の寸法以上とする。図2:鋳鉄蒸気ボイラ廻り配管
2)還水ヘッダ及び還水管
(1) 還水ヘッダは、ボイラタッピングと同一サイズとする。
(2) 還水管と還水ヘッダとの接続は、左右均等に流入する位置とする。

3.ブロー及びブロー管
1)埋設ブロー管は、ボイラ据付け位置の外側に設置し、ボイラ本体の真下には配管しない。ブロー配管には、塩ビ管(VP)を使用しない。

4.安全弁からの排水管の開放場所は、屋外の安全な場所に導く。(煙道は不可)

5.監督署提出書類(構造明細書等)は十分チェックする。(検査口等)

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