１．クレーン作業の主な注意事項
安全にクレーン作業を行う場合として、下記のような注意事項を厳守する必要がある。
- クレーンの性能を超えた使用はしない。ブームの破損、クレーンの転倒等の重大事故につながることになる。吊上げ荷重は、性能表の80％以内に抑えることを心掛ける。
- クレーン性能表は、アウトリガーを完全に張り出した時の能力を示す。従って、アウトリガーは完全に張り出せるように段取りを行う。
- アウトリガーの下には非常に大きな荷重がかかるので、アウトリガーの下の養生には万全を期すること。特に25t以上のラフタークレーン等には鉄板等の使用を心掛ける。
- KYK活動等により、作業内容の把握、障害物の確認等実施する。
- クレーン作業に支障のある電線は、被覆保護を行う。
- オーバロードは重大事故につながるので、リミットを解除したり、オペレータの指示を無視することの無いようにする。
- 作業半径内に立入り禁止措置を実施すること。
- 合図者は、不安定な場所での合図は行わない。
- 吊り荷は垂直に吊上げるのが基本で、クレーンで吊荷の最中の横引きや斜め吊りをしなければならない段取りは避けなければならない。
- 長尺物の搬入、長い距離の吊下ろし作業には、介錯ロープを取付けて荷の回転等を防止する。
- 25t以上のクレーンについては事前に埋設物の有無、道路の幅、高さ制限、補強の必要の有無等について搬入路の確認を行う。
■JWW-CADファイル.zip（3.34 KB)
