空調設備工事編
- 吊りボルト・ダクト材料・ダクト設備・ダクトの接続
- 送風機廻り・支持方法・ダンパー器具類の取付・キャンバス継手
- 風量測定孔・ガラリの接続・フードの製作・各装置組立要領
- 冷媒配管・配管の貫通・耐震設置・区画貫通・保温工事・計装工事
- クリーンルーム工事・試運転調整など
空調設備工事の機械設備施工要領書をJw_cadでまとめています。
1)振動・耐震:防振装置及び耐震ストッパーは振動源となる送風機ユニットケーシングに取付ける。又、ケーシングがコイルボックス等と一体となり分割出来ない場合は送風機及び電動機そのものに防振を施す。コイルボックス及びリターンチャンバー等のケーシングは防振パッドを介して設置する。
2)固定:送風機ユニットのケーシング受けチャンネルはコンクリート基礎にアンカーする。
3)キャンバス継手:防振を目的として取付ける。又、地震時におけるダクト側の大幅な変位に対し、破断することで空調機の破損を保護する。
1)点検口:点検口は日常の保守点検が便利な位置に設ける。又大きさはメンテナンスの内容・頻度等から決定する。
2)ドレン管:ドレンの配管は十分勾配をとる。(1/100以上)管径は25mm以上とし、冷水が使用される場合は防露をする。
3)ダクト:ダクトは、空気抵抗や偏流を少なくする為、凸凹や断面変化を避けるのを原則とする。
4)防露:配管・サプライダクトは十分な防露を行う。場合によっては、サプライ側のキャンバス継手・ドレンパン・ファンコイル本体の防露も十分なものが必要になるので、周囲の温湿度に注意して対応する。施工精度に留意する。
1)固定:機器内部で振動源の防振が十分考慮されている場合及び設置上防振を考慮しなくて良い場合、アンカボトルで直に固定する(防振材不要)。防振を要する場合、アンカボトルは防振材を介して、最小限の可動幅を残して行う。背面つなぎ板についても同じ。
2)基礎:コンクリート基礎は床板に定着されるか十分に付着させる。
3)木台:木台を用いる場合も床板又はコンクリート基礎に緊結させる。
4)つなぎ板:背面スペースが少ない場合は側面からのつなぎ等を考慮する。
5)防振パッド:防振ゴムパッドの許容荷重は、概ね2~3kg/cm2が基準となっているので、ゴムの受圧面積設定に留意する。
2)耐水べニヤの防湿処理:耐水ベニヤと防湿シート(アスファルトの場合)との付着を良くする為及び耐水ベニヤの防湿性を高める為コールタールのどぶ付けを行う。
3)吊りボルト:冷媒配管は断熱ボルトで吊る。断熱ボルトの長さは断熱材の厚さと同等以上とする。
4)冷媒配管の支持:図1のように木台を介して配管をチャンネルに載せ固定する。この場合平鋼と配管の間に2mmのゴムパッキンを入れて締付ける。チャンネルを使用しないで支持する場合は、インシュレーションスリーパで吊る。
1) 防湿層の押え:配管廻りは、箱の部分を防湿シートで増し張りし、図のように配管部まで巻き上げ、その上から番線で締め付け防湿シートを配管に固定する。
2) 耐水べニヤの防湿処理:耐水ベニヤと防湿シート(アスファルトの場合)との付着を良くする為及び耐水ベニヤの防湿性を高める為コールタールのどぶ付けを行う。
3)冷媒配管の支持:結露・氷結をきらう室で配管を支持する場合はインシュレーションスリーパで吊る。
1.適用範囲:冷蔵庫・冷凍庫内の冷媒配管が梁貫通する場合。 2.仕様及び施工法(図1:梁貫通図) 3.施工手順
1) 梁貫通部を除き断熱工事の施工を先行する。
2) 梁の開口部に耐水ベニヤを取付け配管を挿入する。
3) 配管を固定する。
4) 梁の中にウレタンを注入発泡する。
5) 梁貫通部廻りの防湿層及び断熱材の工事を施工する。
6) 配管の保温工事を施工する。
7) 仕上げ材を施工する。
1.測定項目(表1:測定項目)
|絶縁 MΩ|電圧 V|圧縮機電流 A|ファン電流 A|冷媒圧力高圧側 MPa(kgf/cm²)|冷媒圧力低圧側 MPa(kgf/cm²)|送風量 m3/h|送風温度 ℃|リターン風量 m3/h|吸込み温度 ℃|外気量 m3/h|外気温度 ℃|騒音 (A)ホン| 2.配管のチェック
・冷媒充填圧力のチェック ■JWW_CADファイル.zip(3.03 KB)
1.試運転
運転準備・点検→電源投入・運転操作→運転圧力・確認→各部温度・確認→電圧電流・確認→自動機器・作動確認→騒音振動・確認→総合判断| 2.運転準備・表1:点検リスト(点検項目)| ・ねじに緩みがないか(特に電気配線の締付け部)
・ショッピングは取外してあるか(輸送中の締付けショッピングを取外す)
・ファンの点検及び回転方向の確認
・連成計は取付けてあるか
・阻止弁開いているか
・冷媒ガス、油の漏れはないか(大型空調機の場合)
・アースはとってあるか
・絶縁は適切か