Drentrap

疑問(Q)

配管にて負圧の空調機のためのUトラップの封水高さを算出する計算式は?

回答(A)

負圧タイプの空調機におけるドレントラップの「全体に必要な高さ(ドレン口からトラップ最下部までの高低差)」の算出式を整理して解説します。

トラップ各部の算出式

空調機の最大負圧(機内静圧)を P [Pa] とします。

① 封水深さ(流入側の高さ):H1

負圧による水の吸い上げに耐えるための高さです。

  • H1 = (P ÷ 9.8) + 25 [mm] ※概算:機内負圧 [Pa] ÷ 10 + 25 [mm]

② 流出側の高さ:H2

排水時に空気を巻き込んで封水が破壊されるのを防ぐための高さです。

  • H2 = H1 ÷ 2 [mm] (※安全を見て H2 = H1 とする現場もあります)

全体に必要な設置高さ(H)の算出式

ドレンパンの排水口から、トラップの最下部(曲がり下端)までに必要な高さ H は、以下の式で求めます。

  • 必要高さ H = H1 + H2 + (配管外径 ✕ 2)

実務的な概算(配管径の影響を吸収した安全値)としては、以下のように算出します。

  • 必要高さ H = H1 ✕ 1.5 + 配管径余裕(約50mm)

計算例(機内負圧が 500 Pa の場合)

  1. H1(封水深さ) = 500 ÷ 9.8 + 25 = 約 76 mm
  2. H2(流出側) = 76 ÷ 2 = 約 38 mm
  3. 必要高さ H = 76 + 38 + 配管余裕 = 約 120〜150 mm

実務でのポイント(設備設計のコツ)

  • 空調機の架台高さの決定 トラップの「必要高さ H」が確保できないと、ドレンパンから水があふれて漏水事故につながります。機器の選定段階でこの「H」を計算し、空調機の架台高さを十分に確保しておくことが実務上最も重要です。
  • 試運転時の注水 空調機を起動する前に、必ずトラップ内に「呼び水(事前に水を満たす)」を行ってください。空の状態で起動すると、負圧で水が引き込まれず、排水不能になります。

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